体脂肪を減らす目的で、日頃から有酸素運動を行う人もおられると思います。研究では、有酸素運動を行うことと食事量を減らすことで体脂肪を減らすことが見られています。このことから、カロリー消費量を増やす選択肢のひとつとして有酸素運動を行うことは、決して悪くないと言えそうです。
体脂肪を最大限に減らす有酸素運動のタイミングは?
「空腹時に有酸素運動を行うことで体脂肪がエネルギーとして消費されやすい。」と言われています。このような方法で有酸素運動を行ったことのある人も少なくないと思いますが、空腹時の有酸素運動は本当に減量効果を最大限にするのでしょうか?
そのヒントとなる研究を見てみましょう。
この研究では、体重の重い女性20人の被験者を次の2つのグループに分けました。
- 空腹時に有酸素運動を行う
- 食事をしてから有酸素運動を行う
どちらのグループも、1回あたり1時間のランニングを週3回の頻度で4週間に渡って行いました。また、体重が確実に減らすため、カロリー収支をマイナスになるように食事量が調整されています。
4週間後の各グループの体脂肪量の減り幅は以下のようになりました。
グラフだと、両グループ間に差があるように見えますが、統計上ではどちらのグループも体脂肪が減った量に差がないことが見られています。少なくとも4週間という期間では、有酸素運動を空腹時に行っても、食事をしてから行っても、減量効果に差はない可能性がありそうです。
この研究にはいくつかの制約がありますが、この論文の著者がこの記事(英語)の中でこの研究結果についての考察を述べています。研究の内容を詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
まとめ
どのタイミングで有酸素運動をすればいいのかはさまざまな要因が絡んできます。自分で試した上で、長期に渡って継続できる自分の好きなタイミングを選べばいいのではないでしょうか。自分にあったやり方を探してみましょう!