ケトルベルスイング

kettlebell トレーニングプログラム

先月近所で開催されたNSCAカンファレンスに参加してきました。様々なバリエーションに富んだトピックがあり、今まで食わず嫌いで手をつけてこなかった話題に関しても少し興味が湧いてきたりと、有意義な時間だったなと思います。幾つか興味を引いた話題がありましたので、このブログご紹介していこうと思います。

カンファレンスで興味を引いた講義の1つに、ケトルベルトレーニングの紹介がありました。個人的にケトルベル、特にスイングは遊び程度で練習はするものの、技術が未熟なので指導には使っていませんが、将来的にはこういった方法も積極的に取り入れていこうと思っています。今回はケトルベルトレーニング、特にスイングについてお伝えしていこうと思います。

ケトルベルトレーニングは新しいものではありません。ケトルベル自体は相当昔から存在していましたし、それを使ったトレーニングや競技も、かなり長い間認知されています。こちらのジムではケトルベルは大体設置されていますし、鏡の前で会員さんがケトルベルスイングをしているという光景も決して珍しくはありません。ケトルベルを利用したトレーニング種目は無数に存在しますが、その中でもケトルベルスイングが一番有名なのではないでしょうか?ただ、有名な割にはその効果はあまり知られていないようです。 因みにケトルベルスイングはこんな感じです。

ケトルベルスイング動画

[youtube=http://youtu.be/q0jalJ-3e7U]

スイング以外にも、例えばローデッドキャリーと呼ばれるエクササイズや、ターキッシュゲットアップと呼ばれるエクササイズにもケトルベルは利用されますが、これらについてはまた別の機会にご紹介します。

ケトルベルスイングを実施してみると、同じ瞬発力が必要な動作であるウェイトリフティング種目とは違う感覚が得られることに気づきます。特にお尻をギュッと使う感覚は他では感じられないものだと思います。研究では、ケトルベルスイングを行うことで大臀筋やハムストリングスがしっかりと使われていることが確認されています。また、ウェイトリフティングでは鉛直方向に力を発揮するのに対して、ケトルベルスイングでは水平成分へ発揮する力が多いことがわかっています。この事から、水平方向への力が必要なスプリントなどの強化に役に立つのではないかとも言われています。アメリカのストレングスコーチであるDan John氏も、「ケトルベルスイングは着地のない立ち幅跳びである。」と発言しており、実際に練習してみた感覚と照らし合わせてみて「なるほど」と納得できます。適切な指導により、競技のためにも利用できる可能性があります。

ただケトルベルスイングを実施する際は、適切な指導者に一度フォームを習ったほうがいいと感じます。この種目はダイナミックな動作で主にヒップヒンジというものを利用します。トレーニング初心者に指導させていただく際に、一番できない動作の1つがこのヒップヒンジです。ヒップヒンジがどんな動作かは下の動画の36秒あたりからをご確認ください。

[youtube=http://youtu.be/fPT1Qs_Ubo0]

このヒップヒンジが出来ない状態でスイングに挑戦すると怪我につながる可能性があります。実際に、基礎がなっていないのにも拘らず、パーソナルトレーナーによってスイングに挑戦させられた人が腰痛を患ってしまい、私のもとへ指圧を受けにきたこともあります。実施の際にはまず基本動作をしっかりマスターしてからの方がいいです。スイング実施の際の呼吸や細かい留意事項もあるため、フォームの指導を適切な指導者から受けることは大事でしょう。

怪我のリスクはどんなものにもつきものですが、正しく行えばケトルベルスイングは役に立つんじゃないかなと思います。そして、人によってはすごく楽めると思います。どんな事でも継続が効果を出す最大の秘訣ですので、楽しいと思ったらぜひフィットネスライフに取り入れてもらえればと思います。

Atlas Motohashi

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